GMBプログラムについて


 日本・インドネシアの若手ソーシャルリーダー育成・交流事業「GMB -‘Gerakan Mari Berbagi’ (共に分かち合おう)プログラム」は、異なる文化や価値観を理解・共有し、広い視野と分かち合いの精神を持って社会に貢献できる次世代リーダーの育成を目的に、2012年にインドネシアの起業家アズワル・ハサン(Azwar Hasan)によって2012年に始まりました。日本は、特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターが窓口となって、2014年11月に来日したインドネシアの選抜生6名の日本でのホームステイや研修受入先の調整を支援したことから、2015年8月に日本の大学生5名を研修生としてインドネシアに派遣し、双方向のプログラムとして発展しました。

   本事業では、身近な社会問題の解決に必要となる多様な視点や実践力を習得したリーダーを育成するために、事前・事後を含めたプログラムを提供しています。書類・面接選考を経て選ばれた研修候補生は、現地への派遣前に十分な事前学習を行い、各自が果たせるプロジェクトを持って現地での研修(インターンシップ)に臨みます。研修中は、現地の文化や社会生活への理解を深めるため一般家庭にホームステイし、勤務後や週末は同世代の若者との交流や活動機会を設けています。そして、帰国後も研修先の業務を引き続き担ったり、支援するための資金調達活動を行ったりしながら、インドネシアから来日する研修生のサポートにも参画します。そして、これら一連の活動を通じて、多様性を享受し”わかちあいの心”を持って活躍するソーシャル・リーダーとしての素養を培っていただきます。
 このプログラムは、既成のパッケージ旅行に参加してお客様としてスケジュール通りに動く活動ではなく、自らの努力で意義ある体験にしていくものです。研修生は、事前研修での実践を通じて「何をしたいか」「何ができるか」に向き合いながら、現地での研修をどうするか、各自が決め交渉していきます。よって、プログラムに参加される方には、社会問題への関心やそれを何とかしたいという志、最後までやり遂げようというコミットメントが求められます。また、良い研修をするために個人の努力が必要ですが、一方で、他の研修にはない学びと自己成長があることを過去の参加者から見ていただけると思います。
 また、本事業は、長期的にこのような活動を続けることで、偏見のない社会づくりや、世界共通の課題解決に一緒に取り組めるグローバル人材の育成に寄与したいと考え実施するものです。

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