南丹市立美山中学校

概  要

美山中学校は、過疎化・少子高齢化が急激に進行している地域にあり、生徒数が年々減少するなか、平成28年度より一小学校一中学校となりました。このことから小中学校や地域が目指す児童・生徒像を互いに共有しながら9年間を見通し、小中のカリキュラム(特に総合的な学習の時間において)の連携を深めようと取り組みを進めています。その一つとして、美山の子どもとして地域に愛着と誇りを持ち、住みよい、住み続けたい町づくりへの参画意欲を育むことを目的に、中学校では、1年生で地域をフィールドにふるさと学習に取り組み、地域の可能性や課題について考えています。また、2年生では、生徒の希望する地元の事業所に協力を依頼し、4日間の職場体験学習を行っています。そして、3年生を中心に、地元の高校での体験セミナー等への参加を積極的に呼びかけたり、高校説明会も実施したりしています。起業体験推進事業では、さらにこれらの取り組みを発展させ、生まれ育った地元の資源を活用して、仕事を作り出せる起業家的素養を育成するとともに、起業家の存在が地域活性化に果たす役割などについても理解する学習を行いました。

対象学年
1年生[28人]
実施時間
総合:10時間

[学校プロフィール]

■学級数
4
■児童・生徒数
62
■教職員数
18人

ねらい

地域の魅力の再発見とふるさと美山への誇り・愛着を認識することができる。また、地域の課題やニーズを知り、住みよい町・住み続けられる町、子供が育ち・育てやすい町をつくるために、美山町の未来を考える主体者としての意識を持つこと。そして、地域を活性化させるためには、仕事(働く場)が必要であることを再認識するとともに、地域の資源を最大限活用して仕事を自分で創っていくことも可能であることを理解できること。

仲間とともに活動することを通して、チームワークの重要性を認識し、互いを認め合い、支え合い、課題解決に向けて、よりよい手段や方法を考えようとする協働的姿勢を育むことができる。さらに、創造性や探求心、実践力、情報収集・分析力、判断力、表現力、コミュニケーション能力といった起業家的資質・能力を培い、自ら課題を見つけ、その解決に向けて、主体的に行動する意欲や態度を習得すること、以上のような資質を育成することを目標としました。

協力・連携団体

美山町内各振興会・京都府 里の公共員、南丹市商工会美山支所・美山町内事業所の協力を得て実施しました。

また、特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターが講師の調整・派遣を行いました。

プログラム

授業では、導入学習として美山の現状や課題について振り返りました。外部講師の方から、観光客数の推移や、人気の観光スポット、お土産の変遷などを聞き、また観光客を増やすため、美山の商品を多く買ってもらうために行っていることなどを教えてもらいました。また、美山の魅力づくりに貢献している起業家の方々にもお話しを伺いました。そして、美山の魅力を紹介する案内を作成するために、企画会議を行い、完成した紹介案内は観光局の人からコメントをいただいた後、観光案内所に配下してもらうことになりました。

【1年生】

  • 1 美山の魅力とは?
  • 2 美山の魅力づくりに貢献している起業家の話を聞こう!
  • 3 美山の魅力発信に挑戦!
  • 4 企画会議とレイアウトの完成
  • 5 完成した紹介の紹介案内の発表
  • 6 振り返り
  • 南丹市美山観光まちづくり協会  青田真樹様
  • かやぶき民宿「久や」代表 中野忠樹様
  • 三色スミレ 代表 相模愛子様
  • 美山米パン 吉之丞 代表 中野敬三様