京都市立静原小学校

概  要

静原小学校では、総合的な学習の時間(コスモス学習)でアントレプレナーシップ(起業家的行動能力)の学習を行い、静原が活性化するためにはどうすればよいのか考えました。地域の方に静原の現状や、地域に対する思いを聞き、静原の強みを生かした事業について学びました。授業では、児童たちが模擬会社を設立し、5・6年生が育てたお米や,静原地域の魅力を巡るウォークラリーのイベント企画,地域の山での間伐材を使ったアクセサリーや小物の作成など,静原地域の自然の恵みを生かした商品作りを行いました。そして、ネット教材「ユース・エンタプライズ」を活用し活動発信を行い、12月には京都大学で開催されたトレードフェアにて京都中小企業家同友会賞を受賞しました。

対象学年
2年~6年生 [17人]
実施時間
総合:約32~49時間

[学校プロフィール]

■学級数
6
■児童・生徒数
17
■教職員数
10

ねらい

総合的な学習の時間(コスモス学習)で実施している地域との連携活動に、アントレプレナーシップ(起業家的行動能力)育成の視点を入れる事で、児童一人一人が、主体的に問題意識を持ち、他人の協力を得ながら問題を解決するために積極的に行動できる能力を培う。

また、本実践を通じて、地域を担う若きリーダーとしての資質を育成することを目的としました。

協力・連携団体

授業のカリキュラム開発や指導・講師派遣調整は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが支援し、合同授業での活動

には京都産業大学の学生に協力いただきました。

プログラム

授業では、児童が静原が活性化するためにはどうすればよいのか考え、また、静原地域がもっと魅力ある元気ある地域になってほしいという願いから模擬会社「ラ・フォレ SHIZU」を設立しました。
各学年の総合的な学習の時間で、地域の方に静原の現状や、地域に対する思いを聞き、また、外部講師の方から町起こしの活動について学びました。そして地域の方との連携をしっかりととり、地域の方々が農業や林業の先生となり,積極的に関わっていただくことで、地域と保護者,小学校が一丸となって取り組むことができました。
販売する製品はすべて子どもたちのアイディアで、静原地域の魅力を子どもたちの目線で発見し,多くの人に知ってほしいという思いで制作しました。また、ユースエンタープライズの活動報告も児童の広報担当が記事をアップして活動発信を行いました。

【静原をPRしよう!】

  • 1 静原をもっと魅力的にするには? 会社を設立!
  • 2 森と間伐材について知ろう!
  • 3 自分の故郷がありつづけるために
  • 4 静原を探検しよう!

【生産と広報活動】

  • 5 静原の新しお土産を開発しよう!
  • 6 秋の収穫祭の企画と準備
  • 7 収穫活動

【学習発表会にて実践販売!】

  • 8 秋の収穫祭の準備と開催
  • 9 トレードフェアで出展・発表!

【振り返りとまとめ】

  • 10 トレードフェアの振返りとまとめ
  • 11 報告会
  • 町が活性化するってどういうこと?
  • 静原の恵みについて
  • 木に関するお話を起業家に聞く
  • お茶に関する町起こしの活動について
  • 「千歯こき」を使って手作業で脱穀をしました
  • 静原自然探検隊「プレオープン」