2020年度参加者アンケートより
コロナ禍の中で初めてのオンライン開催ではありましたが、トレードフェア終了後の参加者のアンケートでは、回答者の97%が「大変学ぶことがあり役立つ活動だった」(58%)または「学ぶことがあり役立つ活動だった」(39%)と回答しております。 また、役立ったと活動として、「新しい事業を考え、形にするための活動ができたこと」(82%)、「HPやトレードフェアの発表で他の学校の取り組みについて知れたこと」(76%)をあげており、このような発表の機会が、彼らにとって良い体験になっていることが伺えました。
そして、80%近い参加者が、本活動を通じて「アイデアを形にする力」「他の人と一緒に協力して働く力」「新しい事業をつくりだす(会社を立ち上げて商品をお客さんに届ける)過程についての理解」が伸びだと答え、97%の回答者がこのような活動は、「将来自分の職業を考えたり、仕事を通じて社会に貢献する力をつけたりする」のに役立つと考えており、トレードフェアに出展するまでの学習活動で、社会参画して行くうえで必要な素養を培っていることが見て取れました。
アントレプレナーシップの育成という面でも、殆どの参加者が以前より起業家を尊敬するようになり、そのうちの半分以上の参加者が「自分で会社を始めることに興味を持ち、ぜひ自分もいつかチャレンジしてみたいと思う」(32%)「将来機会があれば自分でやっても良いなと思う」(33%) としていることから、良い成果が出ていると考えています。一方で、休校やオンライン講義などで十分な準備が出来なかった、オンラインで伝えたいことを短時間で発表することの難しさを体験したなどの声もありました。
今年は、残念ながら開発した商品を出展して実際に対面販売したり、他校と交流したりすることできませんでしたが、参加者の感想を見る限り、少なくとも発表の機会が作れたことは良かったと考えています。
参加者アンケート集計結果
《有効回答数 93名(小学生4名、中学生2名、大学生87名)》
●トレードフェアに出展した感想で、最も近いもの。
1)大変学ぶことがあり役立つ活動だった。 54人 58%
2)学ぶことがあり役立つ行動だった。 36人 39%
3)あまり学ぶことがなく役立たない活動だった。 3人 3%
4)まったく学ぶことがなく役立たない活動だった。 0人 0%
●トレードフェアに出展するために行った学習活動(複数回答可)
1) 今回の活動の目的や意義について理解する 76人 82%
2) 人に喜んでもらうために、どのような商品(製品やサービス)を提供したらよいかを考える 80人 86%
3) 対象になるお客さんから意見を聞いて、商品に活かす 42人 45%
4) 専門家の方から意見を聞いて、アドバイスを商品づくりに活かす 59人 63%
5) 地元の企業の人などに協力してもらって商品開発をする 58人 62%
6) ホームページで自分たちの活動を発信する 77人 83%
7) ホームページで他のチームの活動を見て参考にする 62人 67%
8) 実際の販売に向けて、商品の品質のチェックや価格の検討を行う 54人 58%
9) クラスやチームメンバーとのオンライン会議 79人 85%
10) 発表用の資料を作成する 73人 79%
11) 発表に向けてZoomを使うなどしてプレゼン練習を行う 62人 67%
12) その他: 5人 6%
●役立ったと思う活動。(複数回答可)
1) 新しい事業を考え、形にするための活動ができたこと 76人 82%
2) 自分たちの事業を行うために地域の人や企業の方などに協力をしてもらったこと 69人 74%
3) トレードフェアにて発表するための様々な準備 70人 75%
4) ホームページやトレードフェアの発表で他の学校の取り組みについて知れたこと 71人 76%
5) 審査という第三者評価が得られる機会があったこと 66人 71%
6) トレードフェア以外に実際に出展して販売する機会があったこと 24人 26%
7) オンライン会議することで、社会人になったときのテレワークの練習になったこと
44人 47%
8) その他: 3人 3%
●このような活動を通して、伸びたと思う知識や力を選んでください(複数可)
1) 職業(働くこと)についての理解 50人 54%
2) 自分たちが住む地域の産業や良さや課題についての理解 62人 67%
3) 自分が住む地域への理解や愛着心 46人 50%
4) 事業(仕事)を通じて地域や社会に貢献する気持ち 65人 70%
5) 新しい事業をつくりだす過程についての理解 72人 77%
6) アイデアを形にする力 81人 87%
7) 伝えたいことをまとめて発表したり、他人に説明する力 68人 73%
8) HPやSNSなどを活用するなどして、活動を発信していく力 65人 70%
9) 他の人と一緒に協力して働く力 78人 84%
10) 人をまとめ、行動していくリーダーシップ 34人 37%
11) 新しいことにチャレンジする気持ち 65人 70%
12) 課題や問題が発生したときに、解決していく力 67人 72%
13) 経費と支出を予測して収支計画をたて、赤字を出さない工夫をする力 29人 31%
14) Zoomなどを使ったオンライン会議のスキル 47人 51%
15) その他 1人 1%
●このような活動は、将来自分の職業を考える上で役立つと思いますか。
1)はい 90人 97%
2)いいえ 2人 2%
3)その他 1人 1%
●このような活動は、仕事を通じて社会に貢献(こうけん)する力をつけるのに役立つと思いますか。
1)はい 91人 98%
2)いいえ 2人 2%
トレードフェアでの発表で、学びになったことは何でしたか。<一部抜粋>
● 聞き手を惹き付けるプレゼン、発表、話し方を他のグループから学ぶことができて今後の自分の活動に活かしていきたい部分がたくさんあった。また、どの会社も様々な視点から商品を開発していて新たな考え方を得ることが出来た。
● 様々な視点からのご指摘で、魅力的な商品を開発する事の難しさを知りました。
● 事業のあり方だったり、商品の開発・販売だったり、事業経営について様々なことを学べた。
● zoomを通して発表するのは初めてでいい機会になり勉強になりました。また他のグループの発表を聞いて、とてもためになりました。
● 新しい視点を得ることができた。
● 相手に自社について伝えるためにはどうすればいいか、どうすれば分かりやすいかを考えること。企業をアピールするために何に重点を置いて説明するべきか。
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トレードフェアでの発表で大変だったこと・苦労したことは何でしたか。<一部抜粋>
● はじめてのオンライン開催ということで、前年度との状況が違い、準備や装飾などどのようにするか悩んだ。
● オンライン開催だったため、Zoomを通しても見やすい資料作りや、実際に見ることが出来ないので画面越しでも伝わる言い方を考えて分かりやすい言葉にしなければいけないことが大変だった。
● 自分達の活動を分かりやすくまとめて伝える為に必要な工夫をする事に苦労しました。
● 短い時間に自分たちの伝えたいことを詰めるのが難しかったです。伝えたいことを全て詰めた結果、早口での発表になってしまい、伝えたいことも伝えられなかったかもしれません。
● インターネット上での発表だったので回線での不安がありました。発表時間の短さで、たくさん伝えることの中から取捨選択をしなければならないということ。
● 内容をまとめる資料作りに苦戦しました。一目で見て大体の内容が伝わるようにすることは容易でないと思いました。
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主 催
協 賛
株式会社エスユーエス、
株式会社エフタイム、
京都信用金庫、
株式会社島津製作所、
株式会社SCREENホールディングス
賞品協賛
株式会社井筒八ッ橋本舗、オムロンヘルスケア株式会社、有限会社Ek
後 援
経済産業省、厚生労働省、文部科学省、京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、一般社団法人京都経済同友会、公益社団法人京都工業会、公益財団法人京都産業21、一般社団法人京都中小企業家同友会、一般社団法人京都発明協会、青少年と科学の会、京都府私立中学高等学校連合会、全国中学校進路指導・キャリア教育連絡協議会、公益財団法人日本進路指導協会、公益財団法人全国商業高等学校協会、日本キャリア教育学会、一般社団法人日本教育情報化振興会、日本社会科教育学会、特定非営利活動法人日本シミュレーション&ゲーミング学会
事務局
特定非営利動法人アントレプレナーシップ開発センター
所在地:〒604-0866 京都市中京区両替町通丸太町南入西方寺町160-2 船越メディカルビル3階
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