亀岡市立西別院小学校

概  要

西別院小学校では平成26年の導入のワークショップからこの起業家推進事業を行っており、昨年度は起業家教育を重要な学習の柱として4~6年生で取り組み、本年度も、4~6年生で継続して合同授業を行いました。地域の方々の協力を得て、1年生から6年生が協力して模擬会社を立ち上げ、栽培した農作物やその加工品を販売し、より多くの方に西別院を知ってもらう活動を行いました。過疎が進む地域で、児童達なりに地域の賑わいに貢献する活動を行い、西別院の魅力を発信して、多くの人にこの土地の良さを知ってもらうように努めました。また外部講師の方からは商品開発について学びました。継続したこのような活動が評価され、第11回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰の受賞団体の一つに選ばれました。

対象学年
4年~6年生 [13人]
実施時間
総合:25時間+課外活動+他の活動との組み合わせ 約60時間

[学校プロフィール]

■学級数
6
■児童・生徒数
19
■教職員数
10

ねらい

起業体験活動を通して、リーダーシップ、協調性、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力を向上させるとともに、故郷「西別院」が持っている可能性や資源についてより深く理解し、さらによくするための具体的な方法や仕事等について考え、実践を

通じて、どのような職業についても必要となる起業家的行動能力を培うこと。また、このような体験がきっかけとなり、将来、進学して都会にでたとしても、地元に帰ってきて起業し、地域の活性化に貢献するリーダー人材を育成することを目的としました。

協力・連携団体

本授業は、西別院自治会と西別院町青少年健全育成協議会・西別院町子ども育成連絡協議会・西別院小学校PTAが共同で実施している「西別院町子どもの心の教育推進事業」と西別院町営農組合の協

力 を得て実施しました。なお、授業のカリキュラム開発や授業での指導は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが行いました。

プログラム

授業では、生徒たちが模擬会社「NISSIカンパニー」を立ち上げ、西別院地域の魅力発信を目的に、協力して地域の資源(強み)を活かした商品開発を行いました。起業家の講師の方からは、商品開発のプロセスと販売で気を付けなければならないこと、子供達が考えている商品アイデアへの助言をいただきました。また、専門家の講師の方には、日本の森の現状、木を間伐することの必要性、間伐材など森の恵みを活用することが環境を大切にすることにつながることなどを学びました。そして、森を守るためにこれから私達ができること、子供達に期待すること等の話を聞きました。生徒達は「西別院フェスティバル」や「季楽祭」などで、地域の専門家の人の協力を得て作った米や野菜を販売しました。そしてネット教材「ユース・エンタプライズ」で活動を発信し、12月には京都大学で開催された「トレードフェア」に出展しました。

【活動計画を立てよう!】

  • 1 西別院の魅力を発信するために何ができるか話し合う。
  • 2 自分の町について知ろう!
  • 3 商品開発について学ぼう!
  • 4 会社で販売する商品の仮決定

【生産と広報活動】

  • 5 炭やお米の生産で気を付けること
  • 6 パンフレットづくりに挑戦!

【学習発表会にて実践販売!】

  • 7 西別院フェスティバルで販売!
  • 8 犬甘野営農組合「季楽」で販売体験!
  • 9 トレードフェアで出展・発表!

【振り返りとまとめ】

  • 10 トレードフェアの振返りとまとめ
  • 11 外部講師のお話と発表練習
  • 12 Nissiカンパニーの取組みの報告・CM動画の披露と感想
  • 商品開発を学ぶ
  • 野菜の苗を植えました
  • テレビ取材来る!
  • 西別院フェスティバル
  • 学校で作った野菜とお米で和食の日
  • トレードフェアで販売