アントレの木トップアントレの木の特徴教材の詳細実践事例(会員のみ)|アントレの木」を使用して(感想集)
 
 
【指導教員の感想】
 
香川県立高松商業高等学校 商業科
導入時間:3年生「総合実践」 40時間


本校では、2年前から商店街でのアンテナショップとインターネットによるネットショップの運営を実施しています。その際、次のような目標を設定して指導をしてきました。(1)適切な販売計画、収支計画を立てることができたか。(2)市場調査に基づいた商品の選定ができたか。(3)広告・宣伝等の販売促進がうまくできたか。
どの目標も実現は難しいものばかりでしたが、「アントレの木」と並行して指導することで、「どんな商品が欲しいか」「市場調査をどのように行うか」、「どのように企画を立てるか」などを考えさせることができました。本校では、「アントレの木」で学習したことをアンテナショップやネットショップで実践するという形ができたと思います。「アントレの木」の指導には、「必ずこれでなければならない!」という解答があるわけでなく、生徒の自由な発 想を引き出すのに指導者の力量が問われる内容ではありましたが、生徒の反応もよく、特に「商品開発の企画」では、活発な授業をすることができました。


大阪市立扇町総合高等学校 商業科
導入時間:3年生選択科目「経営情報」 30時間


アントレプレナーシップについての知識がまったくない生徒に対して、導入から実際に起業プランニングを行うまでをステップを追って学習させることができたと思います。ワークシートと付属のCDの組み合わせで、個人的な進度に差が出ても無理なく進めることができました。この教材を元に、起業に関するプレゼンテーションをさせたり、関連のコンテストに参加させたりもしました。この教材を使った取り組みは、3ヶ月ほどで行いましたが、生徒もモチベーションも高く、興味・関心を持って取り組んでいたと思います。


ECCコンピュータ専門学校 経営工学科(Webマスターコース、情報ビジネスコース)
導入時間:2年制1年生「企画発想」 12時間(90分授業)


小・中・高校と記憶型の授業に慣れてきている学生たちにとって『自発的に考える』ことが多いようですが、「アントレの木」では、学習のテーマが与えられ、また、その学習のねらいも明確にされているためそれに沿って学習することができ、非常に有効であったと思います。社会に出たときに、与えられた仕事だけでなく、周囲の状況を見て行動を起こすことの必要性も身につけることができると思います。


京都市立修学院中学校
導入時間:2年生「総合的な学習の時間」 6時間


生徒は思った以上に柔軟な発想をしており、グループで話し合うときが一番楽しそうで、互いに協力しあっていたようである。特に、興味を持たせる工夫をしたり、学級やグループでの競争意識が生まれると、いろいろな考えを、自分達で出していき、学習が深まった。中学生という多感な時期に将来の進路展望を持たせる授業展開に大いに役立てることができ、生徒自身も将来について考えていたようである。


大牟田市立延命中学校
導入時間:3年生「選択社会科」 12時間


今回の授業を展開するにあたり、「アントレの木」を起業家教育のナビゲーターとして活用させていただきました。特に、様々な先人の開拓精神のメッセージを視聴することができるCD−ROMは、子どもたちの学習の動機づけに大いに役立ったようです。また、市場調査を展開する際に、その基礎的なノウハウをわかりやすく提示してあり、効 率的に授業をすすめていくことができました。ひとつひとつの授業に対して、振り返りシートが附属していたことも、子どもの思考のながれを連続させていくうえで大いに有効だったと思います。これらの「アントレの木」を活用した授業を通して、子どもたちは、ささやかながら起業していくことの意義と有効性を感じとっていたようでした。


京都教育大学教育学部附属京都中学校
導入時間:2年生「アントレプレナー」 12時間


「集まれ、起業家の卵!」は、起業家から学ぼう、具体的には起業家の様々な活動の場面(過去・現在)から、児童・生徒達が「刺激」を受け、それを自身の力に気づく「自己探し・自己発見」につなげようというアントレプレナー教育のカリキュラムに沿った教材です。とかくアントレプレナー教育は「技術などを身につけさせよう」とする欧米型に陥りがちですが、現在小中学校で求められている教育内容とは遊離しがちです。この教材を使うことで、アントレプレナー教育は児童生徒の「自己開発プログラム」に深化します。児童生徒が、自分の気づいていない力を発見できる教材です。
 
【生徒の感想】
 

香川県立高松商業高等学校  3年生

 普段何気なく過ごしていた私でしたが、改めて、「ヒットする商品としない商品」、「不況下でも業績を伸ばしている企業と衰退している企業」、「自分だったらどのような会社を作りたい?」などを考えるようになり、社会の様々な変化について敏感になったような気がします。「何をしているのか、何をどのように考えたらいいのか?」わからないときもありましたが、グループで相談することで解決できたときもあって楽しかったです。「アントレの木」は平成11年度通商産業省(現・経済産業省)委託事業である「起業家精神涵養教材等開発普及事業」で開発された教材です。付録のCD-ROMやインターネットを使って、個人またはグループで自由に展開できる構成になっており、「考える⇒議論⇒発表」という方法を取り入れ、生徒の主体的な体験活動を推進する「総合的な学習の時間」や「課題研究」、生徒の職業観を培う「進路指導」など、教科の枠を越えて幅広い活用ができるものです。



京都市立修学院中学校 2年生

 グループで商品を考えて、それを発表したりするのが楽しかった。また、自分の考えをまとめるときに、相手の意見を取り入れることができるようになったことも良かったと思う。夢を実現できる可能性が出てきてわくわくした。「もし自分が○○になったら」という視点から自分がどうすればよいか考えるのが楽しく、企業や将来についてとてもよく考えることができた。



大牟田市立延命中学校 3年生

 私は実際に商品の企画を立ち上げてみて、とても大変だと思いました。本当に商品化したときに売れるように改良を重ねていきました。どうしたらより良くなるかを考えていると、今まで気付かなかったことに気付きました。たとえば、どんな商品にも細かい工夫がいくつもされているところなどです。一部の消費者だけでなく、子どもや障害者の方などにも使いやすいように、など。この学習を通して広い視野でものを考えることができるようになったと思います。

 

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